進学塾への思い・その1

進学塾に通うとは決まっていないのに、娘は着々と準備を始めていた。どこに行こうかと迷い、友達に相談し、あちこちへ見学までさせてもらっている。時々、確認をしようとあれこれ聞いてみると、「お父さん、高学年から通うのって遅いくらいなんだよ」と一人前の口を利く。「通うのはお前なのだから、よく考えなさい」と父親らしく、冷静さを保たせるように優しく話しかけてはみたが、内心穏やかではない。進学塾のことでは娘に押されっぱなしだった。