進学塾と部活の両立2

進学塾へ通い始めるために部活をやめることはめずらしいことではないようだ。先に友人夫婦の子どもも辞めており、仲の良かったうちの娘が続けて辞めてもそんなに驚くことではないということだろう。私が私の子ども時代と重ねて、考えあぐねることは今の時代には合っていなくて、その様子をどのように受け止めたら良いのがわからずに、娘の信じる道を見守るしかなさそうだ。そんな親の思いを余所に、娘はいよいよ進学塾をどこにするか絞ってくるという。

進学塾と部活の両立1

進学塾へ通い始めるということは、これまで続けていたバスケット部は辞めるということになる。もう少しで引退なのに、もったいないじゃないか。私はスポーツが大好きなので、惜しくて惜しくて仕方がない。しかし、娘はドライというか、なんというか、誰に似たのだろうと思う。目標が決まると気持ちはキッパリとしているようだった。小学校は長い。その間に本当にいろんなことがあり、涙を流す日もあった。いつの間にこんなに強くなったのだろう。

進学塾への思い・その4

進学塾への思いはよくわかった。しかし、肝心の目的がぶれるようでは勉強を重ねても合格は難しい。「行きたい私立があるのか」と聞くと、「うん、実は前からいいなと思うところがあるの」とパンフレットを持ってきた。それは、友人夫婦からもらったパンフレットより使用感があり、ずっと前にそれを学校でもらっていたことにこのことで初めて知った。急に降って沸いた進学塾の話だと思っていたけれど、娘にとって、受験は早くから視野にあり、進学塾のことも考えていたのだと知った。

進学塾への思い・その3

早くから受験を視野に入れて進学塾へ通っている子は学校の勉強は本当によくできる子ばかりであり、私立中学の受験を考えるとなると、学校以外の勉強も必要になってくる。そうなった時、そうでなくても、受験の対応が遅い自分は、受験対策を独学でやっていく自信がない。何かに頼らなければできないような勉強ではだめだと言われるかもしれないけど、進学塾は参考書のようなものだと思っている、と訴えてきた。進学塾の存在を参考書に例えるとは。

進学塾への思い・その2

進学塾というのは高校受験からだと思っていた。娘にそんな昔話を持ち出すと娘は黙って聞いていた。娘に「ひとりでもよく勉強はできているし、進学塾に通ってまでは必要ないんじゃないか」と素朴な質問を娘に投げかけてみた。それまでは静かに私の話を聞いていた娘だったが、今思っていることを正直に話してくれた。それは、まだ受験をするかどうか迷っていること、そして、受験を考えるなら、進学塾はどうしても必要だということだった。

進学塾への思い・その1

進学塾に通うとは決まっていないのに、娘は着々と準備を始めていた。どこに行こうかと迷い、友達に相談し、あちこちへ見学までさせてもらっている。時々、確認をしようとあれこれ聞いてみると、「お父さん、高学年から通うのって遅いくらいなんだよ」と一人前の口を利く。「通うのはお前なのだから、よく考えなさい」と父親らしく、冷静さを保たせるように優しく話しかけてはみたが、内心穏やかではない。進学塾のことでは娘に押されっぱなしだった。

進学塾に思う・その4

進学塾へ通うことで学力が上がるなら、それだけでも良いかと私は考えている。結果、どこの中学校へ行こうとも身についた学力は間違いなく娘のもので、余程手抜きをしない限りは自分の力となり、自信につながるだろう。女の子でもあるし、そんなにガツガツとしなくても良い。私はそう考えていたが、その気持ちは娘と違っていたらしい。進学塾には何か魅力的なシステムでもあるのかと思うくらいに、娘の気持ちは進学塾へ通う方向へ固まっていた。

進学塾に思う・その3

進学塾のパンフレットと私立の中学校のパンフレットを友人夫婦がいくつも取り寄せてくれた。一緒に送ってもらうだけだから、手間はかかってないからと。まずは、私立の中学校のパンフレットを封筒から取り出すと、表紙に校舎の写真が載っていた。最近の中学校は大学みたいだなと思った。娘は通販のカタログを見るようにパンフレットの中に載っている制服を眺めていたので、他の学校に行くとなると友達とも離れるんだぞと言うと困ったような顔をした。それでも、進学塾への道は諦める様子はない。

進学塾に思う・その2

娘は進学塾へ通いたい気持ちが強く、このまま近所の中学校へ上がるのも良いが、もっと算数を学べる学校へ行きたいと言ってきた。何になりたいかという漠然とした目標を持っているけれど、机に向かって、算数をパズルのように解いていく。算数が特に好きなこともわかっていた。学年の算数では物足りなく、上の学年、上の学年のテキストを与えるとどんどん解いていった。2学年先の問題を解いた時には進学塾に通わせるのも良いかもしれないと思った。

進学塾に思う・その1

進学塾のことを娘と話し合い、行くかどうかは別にして、パンフレットや見学には行ってみようかということに決まった。友人夫婦にそのことを話すと、娘の成績が良いことも知った上で、「うん、うちの子より勉強ができるし、進学塾に行くことでもっと伸びそうな気はしていた」といわれた。身内より他人の方がよく娘のことがわかっている。娘の友達も「一緒に通えると嬉しいけど、無理はしないでね」と優しい言葉をかけてくれたようだ。進学塾を考える。

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